2011年7月21日木曜日

【シリーズ:駐在員の妻は見た!】アメリカの小学校と地域

カリフォルニアの海の見える小学校です!


2011721日放送分】

「三東ルシアのぶっちゃけトーク!」リスナーのみなさま、こんにちは!ビバ☆アメリカ!コーナーの担当のしずちゃんです。本日721日はレインボータウンFM大江戸放送が開局8周年ということでおめでたい日ですね♪おめでとうございます!!(^◇^)

ビバアメリカも普段と趣向を変えてゲストをお迎えしてアメリカの生活情報をお届けいたしました!

題して「駐在員の妻は見た!」です。

駐在員の妻こと、ふみ子さんはご主人のお仕事のご都合で初めての海外生活を体験されています。住まわれてから今年で2年になります。ふみ子さんは現在、小学校低学年の女の子のお子さんのお母さんですが渡米するまでは母親業のほか産業カウンセラーや心理相談員の資格を持つバリバリのキャリアウーマンでした。ルシアさんもお子さんをお持ちなので興味深々ではないかと今回は、アメリカの学校のことを聞いてみることにしましたョ。
こちらでは時差の関係で夜中の150分ごろですのでふみ子さんへのインタビュー部分は録音してきました。「駐在員の妻は見た!」…さてその内容とは…。
アメリカは土地があるのでほとんどの学校が平屋です。


実はカリフォルニア州の財源が枯渇状態でいろいろと予算の見直しがされているのですが、重要な位置をしめる教育の予算を大幅に削ってしまったシュワちゃん、(元知事のアーノルド・シュワルツネッカー)公立小学校ももちろんそのあおりを受けて大変なことになっています。
まずは教員に給料が払えないということで教員のリストラ、また残った教員の給料も大幅カットということで2か月に1回ですが金曜日をお休みにして週休3日にする学校も出現!
保護者にはいろいろな形で寄付を募り、学校の運営費にあてているようです。その寄付もただお金を出すだけではなく「明るく寄付」するしくみをつくっているのだとか…。今回はこのお話しに注目してみました!

なんと学校からの連絡帳に月に1回、レストランのチラシが入ってくるそうです。そこには日付が指定されていて、この日にレストランへこのチラシを持って行って食事をしてくださいというもの。その売り上げの20%が学校に寄付されるということらしいのです。
これがチラシです。このチラシを持参して会計すると自動的に
学校への寄付となります。


レストランは学区内の普通のお店なのですが、その日は学校関係者で大賑わい!お店は宣伝になるし売り上げにもつながる、そして地域貢献にもなると大喜びで協力してくれます。
「明るく寄付」の意味とは学校だけではなく地域(レストランの売り上げ貢献)と保護者(家族で外食ということで)、子供たちも喜ぶ寄付システムの意味だったのですね。本当にアメリカらしい!これは学校を通じての地域活性化につながるお話しです。

ラジオでは時間切れになってしまったので、話はここまででしたが、実はこんなお話も伺っていました。
小学校では教室が先生の部屋という考え方で教科によっては生徒が移動します。先生は自分の教室で生徒たちと一緒に使う文房具やペーパータオル、などの雑貨・備品を自分のポケットマネーから出して購入します。(学校の備品なのに先生が購入ということ自体にも驚きです!)
保護者は先生にお礼という形でお店のギフトカード(商品券)などをお金を出し合って差し上げるそうです。

こちらはジョグ・ア・トンと言ってマラソン大会ですが子供たちがグランドを1周走るごとに
寄付金を集めるイベント!そのお知らせの紙です。


また、科学や美術の授業は保護者の中からボランティアとしてお母さんが子供たちに教えます。先生はそのアシスタントとしてクラスに入るのですが基本的にはお母さん先生が授業の指導権をにぎります。これも給料をカットした先生の負担を軽減するという方式らしいです。

アメリカも広いですし、全ての公立の学校が同じようなことしているとは限りませんが、公立といえども各学校の校長先生の裁量によって学校運営の仕方が違ってくるらしいのです。

ルシアさんもあれやこれやアイディアを考えること大好きだとおっしゃっていましたが、日本もだんだんと予算カットされてきているので皆さんが喜ぶシステム作り、ぜひ参考にされるといいかなあと思いました。