2011年8月19日金曜日

【シリーズ:駐在員の妻は見た!】アメリカで交通違反!!ポリスに捕まると…



2011818日放送分】


先月に引き続き、駐在員の妻は見た!ビバ☆アメリカのコーナーですっかりシリーズ化しております、おなじみのふみ子さんにまたお話をうかがってきました。

実はぶっちゃけトークのリスナーの皆様にどんなアメリカ情報をお伝えしようかと、いつもネタ探しをしているのですが、ふみ子さんの友人がたまたまアメリカで交通違反チケットを切られてしまったと言うお話をうかがい、今回は日本とアメリカではどのような違反の対処の違いがあるのか語ってもらおうと思っていました。

でも伺っているうちに話は興味深い方向へ…。カーラジオでお聞きの皆様には特に興味津々だったのではないかと思います。( ..)φメモメモ…
それでは放送されなかった情報を付け加えてお伝えしたいと思います。

ビバアメリカの放送ではふみ子さんがボランティアをしている、地域の女性センターのリサイクルショップで見てはいけないものを見てしまった…というところから始まりました…いえいえ、冗談です!そこでおもしろいことに気付いたそうです。その店には出勤簿が2冊あり、そのうちの1冊はCOURT(裁判所)と書かれている…不思議に思い、このことについてショップの方に聞いてみると…「こちらは交通違反や軽犯罪で捕まって罰金が払えない人用なのよ!」と答えられたとか。どういうことなのよそれ!っていうかんじで話が盛り上がりました。

話は急に飛びますが、最初の話題となっていたふみ子さんの友人の交通違反の顛末ですが、最初、友人はアメリカでの運転が不慣れなせいもあって黄色で交差点に入り曲がり終えないうちに赤になってしまい、しっかりとそれを交通カメラに取られてしまったそうです。それも罰金の通知が来るまでわからなかったとか…。
 500ドル(約4万~5万円)の罰金とトラフィックスクールにて8時間の受講、そしてペーパーテストを受けて合格をすることが義務付けされたそうです。


これに覚えがないとか、不服のあるときはネットで証拠となったカメラの動画や写真も見られるそうです。また裁判所に申し立てもできるらしいのですが…。お友達の場合はすぐに認めて、すべて上記のことに対応してこの苦難を乗り越えたそうです。(^_^;)普通はこんな感じなのですが、お金に困っている人に対しては罰金分をボランティアするという方式を1966年よりカリフォルニア州が最初に取り入れてやっているそうです。(今では制度化され全米で取り入れています。)当時から1日の刑務所の拘留=6時間労働とみなされているらしいのです。

ちなみにこのことをボランティアという呼び方ではなく、アメリカではコミュニティーサービス(Community service)と呼んでいます。このコミュニティーサービスは各地域にあるボランティアセンター(民間が管理・運営しており裁判所と連携をとっています。)にゆだねられます。そこで判決を受けた人は奉仕活動の仕事を探します。色々な仕事があるのですが、良く見られるのはフリーウェイわきでグループでお掃除している人々、これ、すべてコミュニティーサービスらしいです。または公共の場所(公園など)の掃除、最近ではホームレスの人々への食事のケアーなどです。とにかくいろいろな活動があるらしい…!裁判所はいついつまでに何時間のコミュニティーサービスをすることという判決を下し、あとはボランティアセンターに申し込むという形です。


Importance of community serviceの記事より


ふみ子さんの働くリサイクルショップでも、コミュニティーサービスの判決を受けてきた人たちを貴重な労働力として普通に受け入れて働かせているそうです。受け入れ側はそんなかんじで慣れた感じですね。


また交通違反でも悪質な飲酒運転や再犯者に対して裁判で判事が直接、仕事内容込みでコミュニティーサービスの判決を言い渡す場合もあります。また、セレブが捕まった場合、罰金を支払うのはたやすいということで、罰金+コミュニティーサービスという判決もあるそうです。再犯者にも社会貢献をさせること=教育をするという意味合いが強いらしいですよ。


ところで日本ではどうなのか気になって調べてみました。
日本では罰金が払えない人は労務所(ろうむしょ)というところに行かされて、15000円の仕事をさせられるそうです。そこではほとんど囚人と同じような扱いだとも聞きました。たとえば単純計算ですが5万円の罰金だったら10日間入る…。封筒張りのような内職的な労働らしいです。日本も違反点数を減らすために掃除などのボランティアがあるらしいのですが、まだまだ労役所での作業の方が一般的だといいます。私は経験がないので、実際の仕事内容はどうなのかな?なんとも言えませんねぇ。(.)

ふみ子さんも最後に話されていたように今の日本では特に東北地方でお役に立つことができるかもしれませんのでアメリカ式を積極的に取り入れ、社会奉仕活動をばんばんさせることも、必要なのかもしれませんね。


ルシアさんも運転なさるということなので、気をつけて下さいね。(*^。^*)