2011年9月16日金曜日

9.11以降のアメリカの変化~防犯カメラの意外な使い方



【2011年9月15日放送分】

この間の911日の日曜日にNYをはじめ、アメリカの各地で式典が行われました。
早いものであのナインイレブンから今年で10年ですね。みなさまもニュースや新聞などでいろいろと9.11の悲しいメモリアルの情報をゲットされていることと思います。

なので、今回のビバ☆アメリカではあの9.11からアメリカはどのように変わったか?という、よくありがちなネタの中でもこれは!というものをピックアップしてお伝えしました。題して9.11以降の意外なアメリカの変化です。

どなたもご存知の一番の変化はセキュリティーの強化です。2011年米国の防犯カメラの数は推定3000万個以上だといわれています。テロ防止として一気にその数を増やしていきました。
その防犯カメラはテロ防止、犯罪防止が本来の目的でしたが、これ以外にも違う方向性で用いることがアメリカでは頻繁になってきているようです。(もちろん本来の防犯のための使用は引き続きしています。)

この画像はイメージ画像です。

さて、この防犯カメラと連動しているのが顔認識ソフトといわれるものです。犯罪者のリストと照合して利用されていたものが最近ではちょっと違う使い方をしているようです。
先日のCBS-NEWSではこんなことが報道されていました。

1.ポリスの携帯する新しいモバイル、「モーリス」
ポリスはモーリス-MORIS( Mobile Offender Recognition and Information System )と       いうiPhoneに装着するモバイルを持ち歩くことになります。瞬時にして対象者のプロファイリングができるというものです。



Shingularity Hub サイトより
Shingularity Hub サイトより







2.カジノ
問題のあるギャンブラーを特定するためらしいです。チョンボができなくなります。

3.ホテル
コンシェルジュ(ホテルマン)などが宿泊客の名前と顔を一致させてきめ細やかなサービスを行うためです。「お客様」と呼ばれるより「三東様」というように名前で呼ばれると気持ちいいものです。

4.オンライン出会い系サイト
似たもの夫婦とよくいいますが、顔認識ソフトを利用した出会い系サイトが登場しました!

5.大学
こちらはイギリスからですがイーリーコミュニティーカレッジ(City of Ely Community Collegeで授業の出欠をとる為に使用しているらしいです。名門オックスフォード大学やケンブリッジ大学でも採用を検討中だとか…。代弁をたのむということがもう、できませんね。(^_^;)

6.スーパーマーケット
こちらもイギリスより18歳未満の子供たちの酒・たばこの販売防止のため。
これは私のほうで付け加えますが、従業員のチョンボ防止のため。

7.個人情報を盗む窃盗犯を捕まえるため
NYでは活発におこなっているようです。個人情報を盗んで詐欺に使うってありがちです。なかでも運転免許証などを盗んでその人物になりすまして借金するなんて手口ですね。そのような詐欺師を特定するために使われているようです。

番組ではポリス好きのしずちゃんの独断と偏見で1番目のモーリスについて、ちょっとお話しさせていただきました。このモーリスは iPhoneにカチャッと取りつけるデバイスのことです。たとえば職務質問をするときに身分証明書を見せろ!という代わりにこっちに顔を向けろっといってモーリスで写真を撮るんです。(1.5mのところからも認識するらしい!)するとその人のデーターが数秒のうちに出てくるという代物です。犯罪歴があるかないか早く情報がわかるわけですね。
でもこれ1台で3,000ドル(28万円ぐらい)もするらしい!今月9月から各州の警察で本格的に導入されていくようですが、プライバシーなどの問題で物議をかもしだしそうな取り決めです。


また最近、はやりのFacebookGoogleでもこの顔認識ソフトの利用を開始したというニュースもあります。防犯から顏写真より個人情報引用してさまざまなサービスを提供していく新しいツールとして注目を浴びそうです。


防犯ではじまったこの顔認識ソフトが悪用されてあらたな犯罪を生まないよう祈るばかりです。(^_^;)